月に故郷の唄がある
廠舎の屋根から ちょいとが出た
虫が鳴く夜の お月様
便り聞くよだ 見えるよだ
坊の寝顔も 浮かんでる
あそこあたりの 空の下
おらが国さの 声がする
〜ああ今年ゃ豊年国穂が咲いてよ
道の小草にも米がなる〜
村の踊りが 懐かしや
唄え戦地へ とどくほど
髭が並んで 高いびき
夢は故郷か 前線か
虫がねんねん 子守唄
銃も兜も 寝ておくれ