キャラバンの鈴
広い砂漠を はるばると
駱駝に乗って キャラバンは
雪を踏み踏み 通うてくる
村に残した 恋人に
別れのしるしと 送られた
鈴は駱駝の 首で鳴る
雪の砂丘に 月させば
別れた宵の 想い出に
駱駝の背で ひくショウロ
鈴を磨いて 若人は
遠く離れた ふるさとの
娘の指を 夢に見る