ハルピンの丘

ここはハルピン　丘の上 流れもゆるき　スンガリーを 遥かに遠く　眺めつつ ひとりギターを　爪弾けば ああアカシヤの　花が散る 知らぬ他国の　旅ゆえか たそがれ時の　物思い 若草萌ゆる　丘に立ち パイプをふかせば　いや遠く ああ大陸の　陽が沈む 何処へ帰るや　幌馬車の 影さえ消えて　ちらほらと 並木の街に　灯がつけば 遠い故郷を　偲べとか ああニコライの　鐘が鳴る